uminonamiのブログ

まあ、何とかなるでしょう

立山連峰の入口の美女平で遭難しかけた思い出

最近、なぜかYouTubeのオススメで「山岳遭難」のゆっくり解説が流れてきます。
昔から危機管理に関する災害や遭難の事例を漁るのが好きなので、ついつい、見てしまいます。

私は山で遊ぶことが多かった子供時代なので、山は大好きですが、同時に山は恐ろしいとも感じています。

ちなみに、登山は高校生の時に授業で近所の山に登ったぐらいしか経験がありません。
しかしそんな私も、およそ10年ほど前に、あわや遭難しかけた事があります。

立山連峰のごくごく入口の美女平という所のハイキングコースでの事です。

そもそも、計画も何もなく、富山旅行のついでに、あの有名な立山連峰に行ってみよう!と思って美女平までたどり着きました。
その日のうちには帰らないといけない日程なので、美女平を散策して帰るか~と、遊歩道へ足を踏み入れました。

駅で貰ったマップを見ながら歩いていたのですが、どこかの道標を見誤って、遊歩道から外れた獣道みたいな道に足を踏み入れてしまったのですね。

ここからです。

チョロチョロと流れる小さい沢のような、道なき道を下っていきます。
もう、どう考えてもコースから外れているんですが、どんどん前に進みたくなるものなんですね。
同行者(姉)と2人で下っていたんですが、猪突猛進に進んでいく姉を見て、ふと我に返り、「待て、ヤバイぞ、戻るぞ」と声をかけ、戻る決断ができました。
この時、もし1人だったら、客観的な判断は出来なかったかもしれません。

戻る決断をしたら、意外とあっさり遊歩道に戻る事ができました。
遊歩道から舗装された道路に出た時、あー、大事に至らなくてホッとした、と思いました。
山の深い木々が、夕刻の濃い影を落とし始めていました。
夏の、カナカナという蜩の声が聞こえていました。

何事も無く、予定通り帰路について、帰ることができました。

神の山々、立山連峰の片鱗を僅かながら感じた旅でした。

ゆっくり解説を見ながら、そんな思い出を思い出す、週末です。