uminonamiのブログ

まあ、何とかなるでしょう

『鉄鼠の檻』京極夏彦~独断と偏見で選ぶ冬の自粛の中で読みたい小説~

蔓延防止等重点措置が出ましたね。
私も予定がキャンセルになり、冬の巣籠もりがしばらく多くなりそうです。
そんな冬に似合いそうなミステリー小説があります。

鉄鼠の檻』(京極夏彦/著)

妖怪シリーズの名作です。
禅寺にまつわるお話で、ストーリーも素敵なのですがネタバレ防止のため深くは語りません。
ストーリー以外の見所を二点挙げたいと思います。

まずひとつめ、絵画的な異空間を味わえる。

物語の舞台が「山深き寺」であるために、現実世界から隔絶された異空間を味わうことができます。
コロナ疲れで疲弊した心も、美しい冬の禅寺でリフレッシュできます。

そして、ふたつめは、仏教の思索が得られることです。

例えば、悟りとは何か?といった事や、悟りの道程を描いたとされる、十牛図の解説など興味深い記述が随所に書かれています。
こんな時代なので、改めて自分を見つめ直してみるのも良いかもしれません。

独断と偏見で巣籠もり中に似合いそうな小説を紹介させてもらいました!

ではまた。f:id:uminonami:20220120230039p:plain